2018年2月2日金曜日

【おしらせ】大阪でトークイベントのお知らせ

2月19日19時より《台湾、Y字路さがし。》について、大阪でお話させていただくことになりました!@まちライブラリー森之宮キューズモール
主催は版元ドットコム西日本様です。
わたしにとっては日本でほぼ初のトーク、本も持って伺います。関西近郊の方、お会い出来たら嬉しいです!
受付18時半。入場料500円(ソフトドリンク代込み)
清朝時代、日本時代、戦後の国民党政府時代、そして現代。
統治者の移り変わりによって変遷する都市計画のはざまに出来たY字路を足掛かりに、かつての水路や鉄道があった街の姿や記憶を探りながら、ガイドブックとはひと味違った「台北街歩きの楽しみ方」を、著者の栖来ひかりがお話します。
https://www.facebook.com/events/2009306352641347/
スポット名
まちライブラリー@もりのみやキューズモール
住所
大阪市中央区森ノ宮中央2-1-70
開館時間
ペース利用:10:00~23:00
事務局対応(会員登録・貸出・寄贈受付):
月・水・木・金 11:00~20:00
土日祝休日11:00~19:00(定休日:火曜)
問合せ先
06-6949-9222
machilibrary.morinomiya@gmail.com

2018年1月24日水曜日

【新書報告】山口,西京都的古城之美:走入日本與台灣交錯的時空之旅


【新書報告】
※中文のあとに日本語記事あり〼!
《山口,西京都的古城之美:走入日本與台灣交錯的時空之旅》
著・繪: 栖來光
譯者: 高彩雯
出版社:幸福文化
出版日期:2018/01/24
語言:繁體中文
推薦序:林承緯老師,凌宗魁老師
跨日期了!1月24日了,應該跟大家報告我的新書出版的消息。本來預計17日要出書,出版社改成今天1月24日,就是今天,我的生日,會有那麼偶然的事嗎???歡迎朋友們給我生日祝福順便按「放入購物車」或跑去你朋友的獨立書店訂購!
「從鄉里看廣大的世界,看瞬息萬變的世界,思考許多的問題」
「對像我這樣背景的人來說,除比之外,沒有能讓自己接受的看待事物的方法。離開鄉土也無法出現固定的看法觀點。」
以上說法,是生於山口縣周防大島,日本的重要民俗學者宮本常一所説。在本書取材過程中,一直是我隨身的處方箋。
2017年初,我出版了《在臺灣尋找Y字路》(玉山社)。臺灣的Y字路(三叉路),從清代、日本時代一直到國府遷臺的變遷中,是怎麼出現的呢,以此追索為由,我在各處散步,思索的成果就是那本書,過程中發現了山口和臺灣之間極為驚人的牽繫。在調查臺灣的事物時,同時認識了原本一無所知的日本,和在臺灣居住的山口出身的人們的事。同時,因為對臺灣、對山口兩邊的愛越來越深,深感無論是哪一邊,大多數的人都對這些牽繫一無所知,實在非常可惜。這就是我著手撰寫本書的動機。
今年是日本明治維新150周年,實在山口縣是明治維新的發動的地方,及明治時代和臺灣也關係比較深。但本書盡量不使用「歷史」這個字眼,因為這不是教科書上的那種「歷史」,而理解人們所背負的故事和來時路,是不同國家、文化的人們互相尊重時不可或缺的。
本書也有「美食」「溫泉」「貓咪」「鐵道」「道之驛」「山口的地酒」,放開哪頁開始也充滿山口的魅力。
最後,重要的是我的故郷是山口縣不是山口組~!
#生日快樂 #我的故鄉是山口縣不是山口組
元々は17日の発売予定日が、少し延びたと思ったら、何とわたしの誕生日に!
去年の夏に取材にまわり、ずっと準備しながら色々お伝えしていた、山口県と台湾の繋がりを探しながら山口県を紹介する紀行本が、本日発売となりました。タイトルは
『山口,西京都的古城之美:走入日本與台灣交錯的時空之旅』、
日本語に訳すと
『山口、西の京古都の美~日本と台湾をめぐる時空旅行』
といった感じでしょうか。
「ふるさとは私に物の見方、考え方、そして行動の仕方を教えてくれた」
「郷里から広い世界を見る。動く世界を見る。いろいろの問題を考える。私のように生まれ育って来た者にとっては、それ以外に自分に納得のいく物の見方はできないのである。足が地についていないと物の見方考え方に定まるところがない」
山口県周防大島出身の偉大な民俗学者・宮本常一のこの言葉を、本書をつくる間ずっと、処方箋のように服用していました。
今年は明治維新150周年。山口県はその変化に大いに関わった県でもありますが、本書はむしろ、山口県全体を巡りながら、元々山口県がどういった風土を持っていて、どうして明治維新に大きく関わっていくようになり、その中から、どういう風に台湾との繋がりを多く持つようになったのか?
そんなことに重きを置きながら書いた本です。熱が入りすぎて、旅本としては少々分厚くなりましたが、どのページから開いても面白く読んでいただけると自負しています。本の上を旅してくださった台湾の皆さんが、いつかほんとうに山口を訪れて、その水や米,空気と土地の来し方にふれてくれたら、ほんとうに嬉しい。今年の自分への最高の誕生日プレゼントになりました。
サポートいただいた山口県観光連盟はじめ、各市の観光協会・コンベンションの皆様、取材にご協力いただいた皆さま、応援いただいた皆皆さまに心よりの感謝を!
--- 全台熱賣中 ---
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2018年1月2日火曜日

2018年,新年快樂!!!


明けましておめでとうございます。
年越しのカウントダウン花火、今年は家で中継見てましたが、プロジェクションマッピングも効果的に使われた原住民色豊かな演出で、けっこう良かったと思います。

ところで年明け早々こんなネタでご挨拶というのもナンですが、スーパーのレジ脇に特価セールで置いてあった生理用ナプキンのキャッチコピーに吹き出し思わず写真。

「面對前男友没感覚最自在」
意味は
「元カレに会うと同じぐらい無感覚で、いつもの自分でいられる」

先日見かけた、大久保真梨子嬢がフューチャーされたコンドーム広告(これについては、近日中にちょっと詳しく論じてみる予定)と比べたらコンセプトに30年ぐらいの開き感あり。この両極端さもまた台湾の面白さだなーと思いました。
ちなみに、消費者の反応を知りたくて「月経 前男友」で検索したら、ヤフー知恵袋みたいなところで、
「前彼が一か月に一回、まるで月経来るみたいに連絡してくるんだけど、あれって何なの?」みたいな質問があって爆笑。この二重性たるやいかに・笑

今年2018年も、ちょっとした発見や違和感を大事にしながら、日々の旅の中で書き続けたいと思います。お付き合い頂ければ嬉しいです🌈






2017年12月28日木曜日

【新書紹介】陳澄波と淡水/7カ国語翻訳




看陳澄波的淡水畫而算是感受到台灣的歷史一樣,分享用七種語言的解說意義很深,非常值得收藏或利用為個好的教材。
陳澄波文化基金會より、台湾を代表する油絵画家、陳澄波に関する新しい書籍をご恵贈いただきました。
亜熱帯の強い日差しに照らされた、俯瞰した淡水の街。スペインオランダ植民地時代の遺構をのこした赤煉瓦の町並みの中に描かれた電信柱は、日本時代に台湾が迎えた近代化の象徴でもありました。
また、陳による多くの淡水風景に湛えられた「陳澄波グリーン」とでも呼びたいような美しい淡水河のエメラルドグリーンと赤煉瓦の色の対比。複雑な背景を持つ台湾人自らのアイデンティティの表現を求め葛藤した末に生まれたこの強烈な色彩は、同時代の梅原龍三郎をも感嘆させました。
淡江大学外国語文学院の創立25周年の記念に出版されたこの書籍は、淡江大学の位置する淡水を多く描いた陳澄波の作品にスポットを当て、その奥行きをなんと7カ国語(!!!!)で紹介したもの。色んな言葉で台湾の歴史や風土を知ることの意義ぶかさを教えてくれる本です。

2017年12月16日土曜日

【徹底解説!!!】台湾グーグル流行語大賞



2017年、台湾のネット上で流行った言葉を大解説~!!!!!
蔡英文政権になってから台湾人のなかに溜まっている不満や失望がすごくて、流行語が派生しては政治をおちょくるという台湾スタイルが特に目立ったように思われた一年。
若者言葉には中国由来のものも多く、若い世代的にはネットや若者文化を通じて両岸意識が上の世代とは変わってきていることを感じさせます。

1.Seafood

新興宗教「佛教如來宗」の教祖、妙禪師父が寄付金でロールスロイスを二台購入するなど、贅沢の限りを尽くしていると話題に。
教祖の「師父」(尊師?)の台湾語発音と英語の「Seafood」の発音が似ていることから、一躍Seafoodという言葉が大流行し、元大銀行の御曹司が貢ぎまくっていることなどが晒され笑いものになった。


2.Freestyle
中国、台湾、香港のネット上で大流行し、中国のネット流行語大賞にも選ばれた「你有freestyle嗎」は、「中國有嘻哈」(嘻哈=ラップ)という中国のラップバトル番組で、審査員をしていたタレントの吳亦凡が発言し大いに話題になった言葉。吳亦凡自身のヒップホップの資質が大きく疑われている中、クソ寒いラップ(フリースタイル)映像が流出して笑いものになった。


3.不要不要的

「めっちゃ~でたまらん」というのを表す中国の若者たちの間で大流行した言葉が輸入されたもの(美的不要不要的=めっちゃきれいでたまらんていう意味になる)。
ptt(台湾の2ちゃんねる的な匿名掲示板)で、ある男性が若い弟のidを使ってdcard(若者用の匿名掲示板)を盗み見したところ、中でなんにでも「不要不要的」が使われていてさっぱり何のことかわからないから誰か解析して!と書き込みがあり、pttの住人からは「アダルトビデオ由来」とか「安徽地方の方言」とか色々推測があり盛り上がったが、IQ300以上(pttにはそのレベルの神住民がよくいると言われている)でもそんな程度の解析かと笑いものになった。


4.黑人問號

またの名を「混乱するニック・ヤング」、アジアで大人気のNBAプレーヤーニック・ヤングがものすごい「???」な顔をしているのが可愛いと言って香港および台湾で大流行したgif画像。相手が言ってることが全くもって意味不明なときに使われた。


5.自自冉冉

2017年に台湾政府がだした春聯(旧正月に飾る赤短冊)の言葉「自自冉冉、歡喜新春」が、「意味不明」と話題に。台湾新文学の父と言われる賴和の手書きの原稿から取った言葉だが、これは「自自由由」の間違えではないのかと議論が巻き起こり、一部の人が笑いものになった。


6.用愛發電

8月15日に起こった前代未聞の全台大規模停電のあと、小英政権に不満をもった人たちが取り上げて流行した言葉。語源は、反核運動のときのスローガン「用愛發電」で、「電気が足りないなら、愛で発電すればいいじゃん」など小英政権の方針を皮肉る言葉がネット上で飛び交った。


7.我覺得不行

「你有freestyle嗎」の後に流行した中国の音楽番組「中國有嘻哈」で登場した張震嶽が相手のラップをくさすのに「我覺得不行」(全然アカンやろ)と言ったのが物議をかもしたことで、後に流行語となった。


8.傻眼貓咪
「傻眼貓咪」「哭哭饅頭」「無言薯條」など、今年流行った四文字言葉のひとつ。傻眼貓咪は、コーヒーパックとして流通している覚せい剤で、傻眼という字と白目をむいた猫のイラストが書かれており、「傻眼と貓の書かれたパックは絶対に購入しないように」などのニュースが出た翌日から、わけのわからないことが起こったシチュエーションで「傻眼貓咪」と使われるようになった。


9.嚇到吃手手

docomoのCMのインコ兄弟が可愛すぎるので、それに適当に字を当てたものが流行った。嚇到吃手手は、「びっくりすぎて手食べちゃった」の意。


10.我覺得可以

「你有freestyle嗎」の後に流行した中国の音楽番組「中國有嘻哈」で登場した張震嶽が相手のラップをくさすのに「我覺得不行」といったとき、もうひとりのホットドッグが「我覺得可以=いけてると思うけど」といったことで流行った。



2017年12月9日土曜日

【展覧会情報】Yoga 日本近代洋画大展@北師美術館 ~2018/1/7


台湾をはじめ、朝鮮や満州などの「外地」の美術の流れを抜きにして、日本の近代美術史を語ることはできない。しかし、この70年間に日本近代美術史で台湾の位置付けはいまだになされていない。理由の1つは、引き揚げ時の荷物制限から、戦前の台湾で評価された作品が残されていないことが挙げられる。しかしもう1つ、画壇という名の日本人社会が、「湾生」という存在、ひいては台湾から目を背け続けたことに、原因があるのではないかと考えた。
(麗しき故郷、台湾——湾生画家・立石鉄臣を巡って/栖来ひかり)
https://www.nippon.com/ja/column/g00421/


これは、以前ニッポン・ドット・コムで書かせていただいた立石鉄臣についての論考ですが、「台湾と日本近代美術」という事柄について、とても大きな意味のある展覧会が、いま北師美術館(台北教育大学付設の美術館)で行われています。展覧会タイトルは「Yoga 日本近代洋画大展」。

2014年に東京芸大の大学美術館で行われた「台湾近代美術:留学生たちの青春群像」に引き続き、北師美術館と東京芸大大学美術館がタッグを組んで行われている展覧会ですが、この展覧会すごい!
おそらく日本の近代美術絵画がこんなにもまとめて台湾で観られることは、初めてなのではないでしょうか。

陳澄波ら台湾の画家たちの師匠にあたる梅原龍三郎や藤島武二、黒田清輝、安井曾太郎などの作品を中心に、台湾美術教育に大きな貢献をした石川欽一郎の90年ぶりに発見された幻の油絵作品、日本人に近年人気のある藤田嗣治(レオナルドフジタ)など、90点を越える作品が、日本各地の美術館やコレクターの元から一堂に会し、とっても見応えがあります。

もともと日本の近代美術絵画とは、西洋で生まれた「洋画」の上で、いかにして西洋の模倣を越えた「日本人」としてのアイデンティティーを確立するかという闘いでもありました。例えば今回の展覧会ポスターにも使われた和田栄作の「野遊」は、イタリアルネサンスのボティッチェリ「プリマヴェーラ」やルノワールなどを彷彿とさせながら、日本飛鳥時代の服装や藤の花など日本的な要素を入れて換骨奪胎されています。

そうした日本人画家の帰属意識は、教え子である台湾人の作家たちに同じく「日本人ではない、台湾人としての表現」を考えさせることに繋がり、植民地下での台湾人アイデンティティーを芽生えさせ、台湾人美術家による台陽美術協会の設立につながって行きます。
また梅原に「紫禁城シリーズ」などを描かせたひとつの「大東亜アイデンティティー」を考える試みは、同時に日本が東アジアを侵略した帝国主義の裏返しでもあったといえるかもしれません。

日本の近代美術を通して展開された「西洋ー日本ー台湾ー東アジア」についての試行錯誤。それを俯瞰してみることの出来る展覧会が、台湾で行われるということに非常な意義深さを感じます。

会期は1月17日まで。
ぜひとも、在台の皆さんには足を運んでいただきたい展覧会です。

https://montue2011.wixsite.com/yoga